ナンバーワンソリューションズの堂本です。今回は、生成AIのビジネス活用について事例を交えて解説していきます。
chatgptが登場してはや1年が経過しました。生成AIの活用により、わたしたちの生活やビジネスの現場が激変している状況を目の当たりにしている方もいると思います。
しかし、生成AIの利用を禁止している国や企業があるので、実際にどのように活用されているのか、わからないかもしれませんね。
今回は、ビジネスの3分野で特に生成AIが活用されている事例がありましたので、それぞれ紹介していきます。
生成AIの技術は、近年急速に進化しており、私たちの生活やビジネス環境に革命的な変化をもたらしています。
多くの業界でその潜在能力が評価され、様々な形での導入が進められています。しかし、その一方で、AI技術の利用に慎重な立場を取る国や企業も存在します。
そこで本記事では、ビジネスの現場で特に注目されている生成AIの活用事例を、具体的に4つの業務改善を紹介します。
4分野での生成AIでの活用事例を紹介
生成AIの活用は、ビジネスの様々な場面でその価値を発揮しています。ここでは、特に注目されている4つのパターンの事例を紹介します。
1.作業の業務効率化
chptgptを活用すると作業の効率化が図れるとされていますが、実際にどのようなことが実現しているのかを見ていきます
大和証券株式会社
大和証券株式会社では、全社員約9,000人にChatGPTを導入し、情報収集のサポートや資料作成の時間短縮、書類やプログラミングの土台作成、アイデアの創出など、幅広い業務でその効果を享受しています。安全な環境下での導入により、より戦略的な業務への集中が可能となっています。
旭鉄工
旭鉄工では、改善ノウハウの集約と活用にChatGPTを導入。従来、個人差があった事例をchatgptに読み込ませて、自然言語での問いかけにより適切な改善事例を抽出することに成功しました。
KDDI
KDDIでは、「KDDI AI-Chat」を通じて、社員のAIスキル向上と業務効率化を実現。リサーチ、アイデア出し、文書作成などのプロセスが効率化されています。
2.開発の業務効率化
LINEヤフー
LINEヤフーでは、開発プロセスの効率化のためにGitHub Copilotを導入しました。このツールは、人間が入力した自然言語情報を基にコードを自動生成し、エンジニアのコード作成時間を大幅に削減します。平均で1日あたり2時間程度、コーディング作業時間が減少し、効率化に成功しています。
3.情報集約し共有化
アサヒビール
アサヒビールは、マイクロソフトが提供する生成AIを活用した社内情報検索システムを導入しました。このシステムにより、技術情報の収集と整理を効率化し、グループ全体での知見共有を実現しています。これは業務効率化はもちろん、高度な分析や消費者インサイトの抽出にも貢献しています。
4.アイデア創出
Turing株式会社
Turing株式会社では、カーデザインプロセスにStable Diffusionを活用し、新しいデザインの提案から3Dモデリング、CGレンダリング、さらにはフルカラー3Dプリントによるスケールモデルの製作に至るまで、製品開発のあらゆる段階で革新を実現しています。
今後、生成AIの活用事例が出てくる分野
カスタマーサービス
マサチューセッツ工科大学(MIT)の研究によると、カスタマーサービスにおける生成AIの導入は、サポートチケットの解決スピードを14%向上させます。これは、24時間体制での迅速な顧客対応を可能にし、従業員がより複雑な課題に集中できるようにします。
パーソナライズ化された顧客体験
生成AIは、顧客の過去の行動や好みに基づいて、個別にカスタマイズされた商品やサービスを推薦することで、顧客満足度を大幅に向上させます。ECプラットフォームにおいては、関連する商品の提案により、顧客のショッピング体験が格段に向上します。
顧客のためのコンテンツ作成
オンライン旅行代理店などは、生成AIを利用して顧客のニーズに合わせたパーソナライズされた旅行プランを提供できます。これにより、顧客は自分に最適な旅行選択肢を簡単に見つけることができます。
まとめ
今回は、ビジネスで生成AIが活用されている事例を紹介しました。
事例を見ると、作業効率化に主に活用されていますが、今後はカスタマーサービスや顧客体験に生成AIが活用される事例が出てくると思います。
当社では、アバターと生成AIを組み合わせた顧客体験を向上させる「i.human(アイヒューマン)」のサービスを開発しています。興味のある方は、お問い合わせください。